2019年6月29日土曜日

モフモフ昆虫

小川のほとりを散策中に、ふわふわと飛ぶものがあって、腕を差し出すとその上に止まりました。綿毛のようにモフモフですが、のそのそ歩き始めます。よく見ると脚があって、昆虫のようです。とりあえず手持ちのカメラで写真を撮ろうとすると、それを察してか、シャキーンと羽根を伸ばし、飛び立とうとします。驚きつつも、かろうじて数枚の写真を撮ることができました。

家に帰って調べてみると、エノキワタアブラムシという、アブラムシの一種らしいです。エノキを好み、この時期になると成熟した羽根のある(有翅形)メスが新たな繁殖の場所(宿主)を求めて飛び立つそうです。要するにエノキの害虫です。他のアブラムシと同様に、卵胎生単為生殖するので、こうして繁殖地を増やして、爆発的に増えることになります。

害虫は害虫ですが、ちょっと可愛いので、紹介しておきます。腕に止まったので、写真の下部がお見苦しい点はご容赦を。

腕に止まったところ。何か分からないので戸惑いました。

写真を撮り始めると、羽根をシャキーン。ロウ物質で体を覆っています。飛ぶためには空気抵抗が大きいのでは?

もう少し寄りました。この直後にひらりと風に乗って飛んでいきました。なかなか素早い。


 途中、シジミチョウが萩の新芽に産卵しているところを目撃しました。強い風の中、何度も何度もトライして、新芽の柔らかい部分に卵を産み付けていました。

その拡大写真です。

さらに拡大します。表面にはジオデシック・ドームのような幾何学的な模様があります。美しい造形です。
2019.06.25

この蝶は、親の羽根のパターンと卵の形から、ルリシジミのようです。





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