2019年10月18日金曜日

観察記録:ジャコウアゲハ:冬越しの蛹たち

Byasa alcinous, the large dark butterflies that belong to the family of Papilionidae,, are turning into chrysalises. They are preparing to pass the winter. The riverbank nearby has several patches of Aristolochia debilis, a food plant of the larvae. At this season fully-grown larvae come out of the thicket, climb onto the guardrail and pupate. These winter type pupae are often darker and more colorful than their summer counterparts. For some reason, they look for the foothold on these artificial structures rather than natural ones. They persevere for at least 6 months till spring comes around.

ジャコウアゲハの幼虫が冬越しの蛹になり始めました。自宅近くの堤防道路の斜面には食草のウマノスズクサの群生があり、そこで育った幼虫がこの時期ガードレールの上で蛹になります。冬越しの蛹たちです。これら冬型の蛹は、夏型の蛹と異なり、色が濃く鮮やかなのが特徴的です。蛹たちは厳しい冬を乗り越えて約6ヶ月の長い眠りにつきます。

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蛹化した終齢幼虫です。弓なりになって踏ん張るような姿が、とても可愛い。


典型的な冬型の蛹です。夏型よりも地の色が濃く、また柄模様の赤色も濃く見えます。

より色の濃い個体です。蛹の色はどのように成虫の色に反映するのでしょうか。

一本の支柱を3匹が蛹化の場所として選びました。最も低い位置にあるものは、地上約10センチほどで、泥や雪をかぶることが考えられます。

地上には、どのような原因によるのか、命果てた蛹が横たわっていました。生存のための厳しい試練が、すでに始まっています。
2019.10.17.撮影
2019.10.17.記述





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