2019年10月17日木曜日

観察記録:京都御苑の秋景色

Kyoto Imperial Palace is now a public garden, except for several buildings and guest houses. Because of its vast area (160 acres), it is rich in flora, fungi and insects. Here are some I found this afternoon.

仕事の帰りに京都御苑を散策しました。御苑は、ほぼ週一で訪れているのですが、週ごとに秋の気配が深まります。日の入りが早くなりましたので、夕日で写真が赤みがかっているのは、ご容赦願います。

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石薬師御門から入ってすぐの、母と子の森の近くに生えていたきのこです。太いきのこがニュッと顔を出していました。何のきのこかは定かではありません。このまま大きくなったら、同定したいと思います。

付近はクヌギ(アベマキ?)の林なので、ドングリが沢山落ちています。ドングリを見ると、なぜか拾ってしまいます。採集本能でしょうか。少し持ち帰りました。飾っておくだけでも楽しいです。

林の一角で、チカラシバが繁茂しています。力を込めないと穂が引き抜けないので、この名前があります。夕日を受けて穂が光り、とてもきれいです。

清和院御門の近く、林の中にもきのこが生えていました。イグチ系のきのこだと思いますが、自信がないので、同定は控えておきます。

近くにももう一つ。上記のものが大きくなったのでしょうか。きのこの世界はディープです。

お目当てのゲンノショウコ。赤花は西日本に特徴的だといいます。実った種が開いているところを撮りたかったのですが、適当なものが見つかりませんでした。

晩生のキンミズヒキがきれいに咲いています。

そこここにケヤキの葉が落ちています。これは着果短枝と言って、ケヤキが種を風で運ぶ方策です。ケヤキの実は、松の種やカエデ楓の種のように、風に乗って飛ぶための翼がありません。それで、種を付けたまま落下して、風に乗って種を飛ばす特殊な枝を作っています。これを着果短枝といいます。母の愛と言えるでしょうね。少し形は異なりますが、葉を付けたまま種を飛ばす植物には、菩提樹やツクバネなどがあります。

ここにもチカラシバが。

赤系統と白系統があるのでしょうか。美しいコントラストです。
2019.10.16.撮影
2019.10.16.記述



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