2019年11月6日水曜日

観察記録:小さな庭で:秋の終わりの虫たちのために

自宅の小さな庭に蝶や昆虫たちを呼び込もうと、食草・食樹や蜜源植物を植えています。今年はウマノスズクサがよく成長して、多くのジャコウアゲハを羽化させることができました。柑橘類もナミアゲハがよく産卵していました。どうしようもない雑草のカタバミも、シジミチョウには大切な蜜源と食草です。

秋も終わりに近づいて、咲く花も少なくなりましたが、よく晴れた日で気温の上がる日中には、昆虫たちが吸蜜に訪れます。冬を越せない昆虫たちには、もう少しの命の糧を、冬越しする者達には、冬を堪え忍ぶ糧を与えてやりたいと思います。

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ランタナは今年初めて植えました。秋遅くまで花をつけ、蜜源となってくれます。ツマグロヒョウモンやオオスカシバ、ホシホウジャクなどが吸蜜していました。

千日紅です。名前に恥じず、今の時期まで鮮やかな色を保ってくれます。これはシジミチョウのお気に入り。

ペンタスです。これもチョウたちの蜜源として大事な花でした。これは耐寒性がないので、鉢植えにして室内に入れるかどうか思案中。

これもペンタス。秋が深まると、深紅の花の色にも深みが出るようで、きれいです。

こちらはカタバミ。花壇の強雑草ですが、シジミチョウにとってはとても大切な植物です。

カタバミの写真を撮っていたらイヌノフグリの芽生えに気づきました。なぜかこの庭には在来種のイヌノフグリが生えています。京都府のレッドデータブック2015では絶滅危惧種。京都中を探し回っても見つからず、結局自分の庭に生えているのに気づきました。

ムラサキカタバミ。これも遅くまで花を咲かせます。

フジバカマです。二株あって、今も咲いているこの種はどうも園芸種らしいのですが、晩生で遅くまで咲くので、今の時期には貴重な蜜源です。しかし、花期が遅いので、アサギマダラの訪問には間に合いません。フジバカマはもう一株、在来種があって、そちらの方が早く咲いて、アサギマダラに間に合います。

これは晩生の方。コアオハナムグリが花粉と蜜を求めていました。

 こちらはツマグロキンバエ。光の干渉作用によるのでしょうか、よく見ると複眼が不思議に縞模様になっているのは、この種の特徴らしいです。


2019.11.04.撮影
2019.11.04.記述





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