2020年3月13日金曜日

亀山公園:樹木の勉強

WHOからコロナウイルス肺炎の流行を「パンデミック」と認定(?)するという宣言がなされました。1ヶ月早く宣言が出ていれば、対策がこれほど後手に回ることはなかったはずです。WHOにしろ日本政府にしろ中国への忖度が過ぎるようです。今日はまた俳優トム・ハンクス夫妻の罹患も報道されました。右京区役所からも罹患者が出て、病気がひたひたと近づいている気がしてなりません。

うっとうしいニュースに辟易した今日は「樹木調査」の日。陽光の下、いつもと変わらない自然の営みが心を癒やしてくれます。ただ、公園や広場は小中校生で大変賑やか。幼い子にはその父母なども付き添った平日のこの光景は、やはり尋常ではない事態の反映です。

さて、その樹木調査と前後で確認した生き物たちをメモしておきます。

*****
ヒサカキの雌木ですが、花の中に雄しべが見えるものもあり、両性花が混じっているようです。


これはモチノキ。雄木か雌木かは不明。

シャシャンボに特有の葉裏主脈上の突起です。これで本種が見分けられます。

この日はテングチョウが多数舞っていました。成虫越冬の蝶で、羽裏は枯れ葉と見まごう色形です。どこにいるのかわかるでしょうか。

中央枯れ葉の上に止まっています。

これはクロチャワンタケ。生えてから時間が経っているようですが、崩れずにいくつもありました。


これはタマキクラゲ。初めて見ました。コナラなどのクヌギ類の枯れ枝に生えるとか。Cookpadに「タマキクラゲのおろし和え」というレシピが「珍味」として紹介されています。でも、食べるにはちょっと勇気がいるかも。


ネジキがすっくと芽を出していました。この木の一年生のひこばえは凜として、とても美しいです。

これはモッコク。樹形がきれいなことでよく知られています。

ミツバツツジの萌芽です。冬越しの蔓は葛のように太く、アケビ細工にはなりそうにありません。

ナワシログミです。

再びヒサカキ。雄木の雄花ですが、めしべの柱頭が見えるものもあるようです。

これはウワミズザクラの萌芽。

上部に見える葉痕のような痕跡は総状花序が脱落したもののようです。

このような総状花序の名残が地上に多数落ちていました。先端部です。

基部です。

基部の下端です。

これはサカキのようです。葉があまりにも堅い革質なので、迷いましたが、教えてもらいました。


これはクロガネモチの葉。

その幹です。

これはシャシャンボの幹。

その奥にあるアセビの幹。同科同属なので、実によく似ています。

これはナナミノキ。



カンヒザクラです。

ドウダンツツジの芽も膨らんでいます。


ツブラジイのようです。


アラカシの芽も伸びてきました。


再再度ヒサカキ。これは立派な雄木の雄花です。


こちらが雌木の雌花です。


雄木を少し引いて撮ったもの。


これはヤマモモのようです。



ナワシログミ。

帰りの河原でジャケツイバラを観察。細枝の芽が少し膨れていました。

これはオオカマキリの卵塊。良いところに産み付けました。




開いたサヤから種子がまだ覗いていました。これを食べる鳥はいないのでしょうか、あるいは鳥が入り込めないのでしょうか。

ネコヤナギの芽吹きです。

蕾が膨らんでいました。

もう一種類の柳です。

コノテガシワの雄花を確認しました。

これは雌花。

 雌雄がそろう葉です。雌雄同株です。

垣根にマサキが真っ先に(しゃれてしまいました(^^;)芽吹いていました。


コノテガシワにヨコヅナサシガメです。

蜘蛛の子が一人前の顔をして巣を張っています。

早速ユスリカでしょうか餌食になっていました。

コノテガシワに裏表があるのでしょうか。これは片方。

その反対側です。

 珊瑚樹が芽吹いていました。

2020.03.12.撮影
2020.03.12.記述






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