2020年3月20日金曜日

柳の不思議

今日は風の強い日でした。以前から気になっていたヤナギの観察に出かけました。今河原では芽吹きはじめたヤナギの芽が柔らかい緑の霞のように広がっていて、実にきれいです。観察ではどうも柳の種類が4種ほどあるようですが、この区別がなかなか難しい。開花時期が同定時期と聞きましたので、出かけました。

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ネコヤナギの開花はほんわかしていて、かわいらしく、きれいですが、地味系のヤナギの開花にも、なかなか捨てがたい美しさがあることがわかりました。

これはその1つです。雄花の開花です。ネコヤナギのようなふさふさとした毛はありませんが、ほんのりと赤みの差した閉じた葯が、少し恥じらうようで、とても美しい。開いて現れた花粉の黄色みが コントラストになって、なかなかのものです。

別の角度から。

小枝についた花序です。

樹形としてはこのような形です。

丸みを帯びた雌花をたくさん付けた雌木がありました。

 超地味系ですが、地味なだけに造形の面白さが干渉できます。


樹形はこのような形。

今ひとつの柳です。これも雌木です。柱頭が変色しているので、花の咲き終わりのようです。

枝をたぐっていくと、先端に開花中の雌花が見えます。

少し引いた景色。

その樹形です。

2番目の柳はちょっと触ると枝がぽろぽろと折れて落ちていきました。どうも枯れ葉が落ちるように、枝を落としていくようです。これによって個体数を増やしているのでしょう。柳には雌木のみが国内に存在する木もあるそうですので、柳のしたたかな属色戦略かもしれません。

結局まともに名前がわかった柳の木はゼロでした。これもまた勉強です。

2020.03.19.撮影
2020.03.19.記述


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