2020年9月6日日曜日

癒しの虫たち(続)

今年は時期的にかなり遅いようですが、クズの花にウラギンシジミが飛び交う頃になりました。クズの花序を丹念に調べていくと、産み付けられた丸くて白い卵が見えます。孵化した幼虫はお尻に煙突を2本立てた寸胴型のイモムシで、これはこれでなかなかの癒やし系です。その様子を少し。

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開花前の葛の花序に産み付けられた卵です。

拡大すると、表面はジオデシックドームのような構造体であることがわかります。

周囲には羽根が相当に傷んだメスのウラギンシジミが。この羽根で飛びながら産卵場所を探しています。

卵があるなら幼虫もどこかにいるはず、と炎天下小一時間粘ってようやく探し当てました。わかりますでしょうか。

ここです。かわいらしいお尻が見えています。カタツムリの目のように見えるのは、敵を驚かす仕掛けを仕組んだ秘密兵器です。

これが全身像。まだ3ミリ程度の大きさです。右が頭。

形に似合わず移動速度は結構速く、方向を変えてくれました。手前が頭。

拡大します。右側に黒く見えているのが頭です。

さらに拡大。

また方向を変えました。

紫色の葛の花を食べて成長し、葛の花そっくりの色になって擬態します。成長過程をしばらく見守りたいと思います。

2020.09.04.撮影
2020.09.05.記述

























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