2021年8月5日木曜日

京都御苑の夏の植物

御苑の自然教室に参加してきました。いまさら、という気もするのですが、やはり専門の方の説明には何かしら新しい知見があるので、興味深いです。その一方で、下調べが十分でなかったり、専門外の生きものについては、ちょっと首をかしげるような若干ラフな説明もたまにはありますが、それもまたその場のノリのご愛敬と言うことで。


以下の写真は個人的に撮影したもので、解説もまたブログ主個人のものです。責任はすべてブログ主にあるので、何かしら誤りがあれば、あしからず。

*****

そこここに美しく咲いているサルスベリです。花びらが縮れているために、全体に大きく見え、夏枯れの庭園のアクセントとなります。

コクサギ型葉序としてよく知られた、2枚ずつ互生に付く葉の付き方をしています。

幹のコルク層は早々とはがれ落ちます。


そのために猿も滑るか、と思う人もいるでしょうね。

林の中に群生しているヤブミョウガです。円錐花序は数段の集散花序からなり、花が終わるとその花序の先端からまたつぼみが出るので、長期間花を楽しむことが出来ます。

センリョウの実です。赤い実を見慣れていますが、青い実も初々しくてなかなか美しい。

モクレンの果実です。花の色はわかりません。コブシではないと思います。

これはアラカシの実。殻斗に環状の縞模様があり、独楽のようです。果実の先端に3本の花柱が残っており、これは果実が熟しても取れません。これから秋にかけて膨大な数の果実にデンプンを蓄えることを思うと、この木に蓄えられた養分の膨大さは途方もないものなのでしょうね。

2021-07-31 撮影



0 件のコメント:

コメントを投稿

クモを操るウジ虫(クモヒメバチ)

公園のゴミグモを観察していると、奇妙なものに気づきました。腹部にウジ虫のような幼虫がいます。どうやらクモの腹部に寄生しているようです。それで調べてみると、クモヒメバチの一種であることがわかりました。繭を作る時期になると、クモの脳を操って、繭を格納する特殊な巣を作らせるそうです。こ...