2025年8月5日火曜日

ニホンヒメグモ

1年前のある観察会で「子育てをするクモ」を紹介してもらいました。ニホンヒメグモ。その時は観察グループがばらけて、紹介された場所から遠かったので、解説だけしか聞けなかったのですが、今年実際に身近で観察する機会を得ました。場所は近くの公園。最初3つの巣を確認し、数日おいて探すと約10の巣が見つかりました。いずれも棚状の巣の上に不定形の巣を張り、その真ん中に枯れ葉を吊して、それを隠れ家としていました。約10日後に訪れるとその枯れ葉に卵嚢が見え、さらに約2週間後に訪れると、いくつかの巣は放棄され、いくつかの巣では子グモが孵って、母グモに世話をされている様子が観察できました。放棄された巣はすでに子育てが終わったものと推測されます。

少し引いた場所から巣を見る。棚状の巣と、つり下げた木の葉が見える。これまでにもあったのかもしれないが、見過ごして気づかなかったのかもしれない。

子育て中の巣。


近づいてみると、小さな丸い体の子グモが多数見える。

これは別の巣。一枚の枯れ葉ではなく、多数の枯れ葉を寄せ集めて巣を作っている。ニホンヒメグモはヒメグモ科に属するが、これは有毒なクモとして有名になったセアカゴケグモと同じ科です。そういえば丸い胴を持って、形も似ていますね。

近くにいたマダラアシナガバエの一種。美しいが素早い。

この公園では最近見なくなっていたムラサキシジミを発見。翅表の文様から、雌と推測する。産卵と幼虫の成育を期待したい。年2回の樹木剪定の時期と、幼虫の成育とがぶつかると、ほぼ全滅となるが、業者はそのような事実など知らない。

2025-08-02


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