オオスカシバはその行動が北米などに多いハチドリとよく似ているので、「日本のハチドリ」になぞらえる人もいます。羽化直後の羽は白みがかった鱗粉に覆われていますが、羽の最初のひと振りで鱗粉は取れて、透明になってしまいます。キビキビした動作と、姿の美しさから、蛾にアレルギー(気持ち的にも鱗粉にも)の人でも、ファンが多い蛾です。
卵は緑で、ほぼ完全な球に見えます。遠目にはわかりにくいですが...
拡大すると分かります。きれいな緑色です。
別の葉にもありました。
成虫を探したところ、雨模様の日でなかなか見かけませんでしたが、夕方になって産卵場所から4キロほど離れた場所でアベリア(ハナツクバネウツギ)の花に吸蜜していました。この個体は産卵していたものとは異なるものでしょう。ちなみにアベリアは、この時期から晩秋まで、オオスカシバやホシホウジャクの重要な蜜源です。
空中停止はお手の物です。方向転換も実に迅速です。カメラのシャッター速度は1/1000ですが、羽の動きを止めることはできません。
口吻を伸ばして素早く吸蜜します。花ごとにフッフッと動いていきます。ファインダーで捕らえるのが難しく、なかなか焦点が合いません。
足は軽く花の上に置くだけで、体重をかけて止まることは決してありません。花壇ではランタナ、キバナコスモス、野の花ではヤブガラシなどの華麗な訪問客です。
自宅の卵からの成長を見守りたいと思います。
2019.07.21.撮影
2019.07.23.記述
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