2019年7月28日日曜日

蝉の羽化

蝉の羽化が楽しめる季節になりました。敷地内には樹齢40年ほどのムクの木が3本あり、この場所が蝉たちがもっとも多く羽化する場所になっています。最近ニイニイゼミの羽化が少なくなりましたが、クマゼミは毎年数多く羽化しています。

午後の8時頃から10時頃まで夜の散策のついでに観察すると、この場所だけで一晩に多いときで8匹ほどの羽化を観察することができます。蝉の種類にもよりますが、6~7年地下で過ごした蝉が、一晩のうちに地上に現れ、ほんの1時間ほどの間に空を自由に飛べる姿に変身します。いつ見ても不思議で感動を覚えます。

特に羽化したての蝉は、体色が白く、羽が白か透明で、光を当てると七色に輝き、妖精のように美しいと思います。


クマゼミ(♀)です。殻から体を引き抜き、足で殻に止まり、羽を伸ばし始めたところです。

伸びる羽が光の中で紫がかった虹色に光ります。この時だけの現象です。

 近くのサンショの木ではアブラゼミが羽化していました。すでにたたんだ羽が黒く色づき始めています。

今夜羽化する幼虫が次々と木を登っていきます。
2019.07.27.撮影
2019.07.27.記述






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