ある機関誌のために、イモリの恋の話を書いたのですが、肝心のイモリの写真がなかなか撮れなくて困っていました。今回のものも薄暗がりの中で撮ったので、余り良い出来ではありませんが、まあ使えるでしょう。
ちなみに、古来日本ではイモリは相思相愛の情が深い動物と信じられていました。可愛そうな話ですが、かつては竹筒に節を隔ててオスとメスのイモリを封じ込め、相手への思いが高ぶったところで、これを黒焼きにし、それを粉にして、意中の異性に密かに服用させる惚れ薬として用いられたことが知られています。
アカハライモリはまた、体の一部を失っても再生する能力にきわめて優れていて、手足はもちろんのこと、心臓の一部を失っても再生するということで、現在再生医療の見地からいろいろと研究されています。
そのような不思議な能力を秘めた動物であると知った上で眺めると、何やら腹の赤色の毒々しささえ神秘的に見えてくるような気がします。
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正面から見ると、ちょっと可愛い。
水中をゆったりと自在に泳ぎます。
2019.09.23.撮影
2019.09.24.記述
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