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淀城のお堀に咲くアサザです。対岸の岸辺に2群落見えています。アサザは京都府では絶滅危惧種。
近づいてみると、黄色い花が咲いているのが分かります。アサザは睡蓮などの仲間ではなく、ガガブタ(絶滅寸前種)と同じミツガシワ科の植物です。水質の低下や水辺環境の変化などで、自生地はきわめて少なくなっています。
堀を巡る遊歩道に生えていた、ウマノスズクサです。これは準絶滅危惧種。
これは木の葉ではありません。アカエグリバ。枯れ葉に擬態しています。左が頭です。これは絶滅の心配はありません。余りに見事な擬態ですので、紹介します。
ハキリバチの活動の痕跡です。葛の葉です。もしもクズハキリバチであれば、準絶滅危惧種。
10月の半ば過ぎというのに、この日はツバメがたくさん飛んでいました。中にショウドウツバメやコシアカツバメが混じっています。絶滅危惧種ではありませんが、巣の材料となる泥、稲藁、えさ場となる田圃や草原の減少で、ツバメ類も日本には住みづらくなっています。ショウドウツバメは北海道やシベリアで繁殖し、ベトナムなど東南アジアの国々で越冬します。京都にはちょっと立ち寄るだけ、渡りの途中です。目撃できたのはラッキーでした。
湿地に生えていたサデクサです。矛の先のような細い葉が特徴です。準絶滅危惧種。
増水した水の中から咲いていたタコノアシ。これは絶滅寸前種。
カラムシの葉を丸めて身を隠している、アカタテハの終齢幼虫です。これは面白いので掲載。
少し色づいてきたタコノアシ。秋に真っ赤に紅葉します。それに加えて種のイボイボも紅葉し、全体がゆでだこのようになるので、この名前が付いたそうです。
ウキヤガラ。高架下の厳しい環境に生えていました。準絶滅危惧種。
オグラコウホネ。絶滅寸前種。
マツカサススキ。イネ科の植物ではなく、カヤツリグサ科です。絶滅危惧種。
帰り際にチョウゲンボウやノスリが上空を飛び交っていました。これはノスリで、準絶滅危惧種。チョウゲンボウは絶滅危惧種。
今回は土地を良く知った方々に案内して頂き、珍しい植物を中心に確認することができました。私たちの回りに昔からあった植物や動物が、人々の無関心のもと、いつの間にかいなくなる、そのような事態が起きないように、まずは現実を知ることから始めましょう。
2019.10.20.撮影
2019.10.20.記述
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