2019年12月9日月曜日

京都環境フェスティバル

京都環境フェスティバルが12月7-8日に開催され、私の所属する小さな市民団体がブース展示をしました。桂川流域クリーンネットワークのブースを間借りして、写真とクラフトを展示し、活動をアピールしました。立ち寄って答えていただいた方々のアンケートの数だけでも120余り、実際には家族連れで来られた方々がほとんどでしたので、その倍以上の方々が来られました。クラフトや写真も好評でした。

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展示し、希望者には制作のお手伝いをし、お土産として持ち帰っていただいたクラフトの一部です。折り紙の他に、桂川流域で採取した植物や樹木で作成できるものを用意しました。


展示写真の一部です。左端の最も大きな写真は今年1月のトラフズクの事件の写真で、人の活動と野生動物の関係を考えてもらうために掲示しました。意識の高い方々の目にとまって、コメントや質問をいただきました。展示写真の中では野鳥への関心が高かったです。

ブース展示を見て回り、いろいろと情報交換しました。パネル展示のうちで最も良かったのは、「京都府消費生活安全センター」の、エシカル消費についてのものでした。プロの作成でしょうか、レイアウトが垢抜けています。内容もよくリサーチされていました。

かなりの枚数を使って、分かりやすく展示してありました。文字がちょっと読みづらかったですが、パンフレットになるのかもしれません。

 これは「長岡京市環境の都づくり会議」が作成している、「長岡京環境マップ」。太陽光発電を導入している家屋や事業所の場所と規模、雨水貯蔵施設の所在、守りたい樹木などをシールでマッピングし、情報を可視化できるように工夫したものです。手作り感が良い感じです。将来はGoogle Map等に落とし込むことを提案しておきました。

これは京都地方気象台が展示していた雨量計。「転倒ます型雨量計」といい、アメダスなどに採用されているものだそうです。直径20 cmの開口部から集まる雨水を、漏斗を通じて下のますに集めますが、このますが「ししおどし」の原理で、一方が重くなるとそちらにパタンと倒れ、雨水を流す、すると跳ね上がったもう一方が今度は雨水を受ける、ということで、「シーソー型ししおどし」の原理で雨量を計るそうです。0.5 ccの雨水がたまると転倒するようにできており、それで一回で0.5ミリの雨量を計ることができるということでした。0.5 ccは、ペットボトルのキャップ1杯分だそうです。ますが転倒するたびに信号が送られ、その回数で総雨量を計るのだとか。

これはトヨタの燃料電池車「ミライ」です。水素で動く車で、全く音はしませんが、この状態でアイドリング状態で、電源となって背後のアトラクションに電気を供給していました。水素と酸素を化合させてエネルギーを得、排出するのは水だけ、ということです。この車の下にはポリバケツが置いてあり、そこで水を受けていました。未来の車とポリバケツのミスマッチが面白かったです。ちなみに、水素を入れておくタンクの圧力を尋ねたところ、70メガヘクトパスカルと言うことでした。聞き間違えではありません。やはり水素を閉じ込めておくには超高圧が必要なようです。

環境を考えるいろいろな団体との交流もでき、情報収集もでき、また、無料でもらえるものもたくさんあり、ということで、忙しかったですが、楽しいフェスティバルになりました。

2019.12.08.撮影
2019.12.08.記述


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