2020年2月14日金曜日

樹木調査余録

月例の樹木調査を行いました。個人的なメモをポストしておきます。

樹木以外では、草本として、ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザの開花を見ました。セイヨウカラシナも工事によって早期にかく乱を受けた場所では、成長が早く開花しています。カラスノエンドウ、ナヨクサフジは葉と巻きひげを伸ばしています。昆虫はテントウムシの姿を多く見ました。昨年はアブラムシがカラスノエンドウに大発生したので、テントウムシの数も近年になく多く、越冬数も多いせいかもしれません。鳥類はムクドリ、モズ、カモ類、カワウなどを確認しました。

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心配していた天気ですが、日差しのあるさわやかな朝になりました。小倉山にかかる霞です。時に巨大な竜のようにうねっていきます。

東公園の中にレンギョウの木があります。これは内部が中空ですので、ヤマトレンギョウだそうです。このレンギョウはしだれるのですが、しだれるレンギョウは、ヤマトレンギョウとチョウセンレンギョウの2種があるとか。そのうちチョウセンレンギョウの内部は空洞ではなく薄い隔膜で細かく仕切られているそうです

側芽です。



若い幹です。

2月というのに4月並みに暖かくて、いろいろと春の兆しがありました。

セイヨウカラシナです。

テントウムシはあちこちに出てきていました。

伐採を免れたオニグルミです。

こちらクズの実。

絡まりつかれていたのは、ネムノキです。

アカザのようです。

 これはフラサバソウ。毛が多いです。

伐採を免れたヤナギの株から芽が出ていました。しかしこれは保護対象のネコヤナギではないようです。


謎の植物???


これはタデ科植物の芽生えのようです。上記と同じ植物でしょうか。

対岸のネコヤナギは工事の影響を受けず、今が盛りです。

元の株からかなり離れたところもネコヤナギの株が生きていました。

道ばたに見慣れない草本の冬の姿が...さんざん議論の結果、コマツヨイグサと判明。


樹高1mほどの実生オニグルミ。子羊がいっぱい。

オオタチヤナギかジャヤナギかで議論がありました。

冬芽を見ると、前者のように思えますが...

その木肌です。

その葉です。

柳の傍にガガイモが見つかりました。真ん中の黒いものはヨトウムシのような、蛾の幼虫です。

ナズナ。

 ホtケノザ。

 オオイヌノフグリ。

セイヨウカラシナ。

モズの早贄。これはミミズ。

これはクモ。おそらくツチグモ。

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軽く食事を取った後、右岸を上流に進みました。

カワラハンノキの雌花。

下垂する雄花の花序と昨年の実。

この木なんの木?どうもクマノミズキらしいです。

その頂芽です。

これが木肌。

実のないサネカズラです。春に咲く花に期待。 

マンリョウの実はいつまでも暖かい赤。

コケですね。何のコケだか...コケはわからない...


これもよくわかりません。






  
イズセンリョウ。

その蕾です。

イズセンリョウの蕾と実。 

鹿害が及ばないようにしてあった柵の中にありました。ヤマブキでしょうか。


以上です。いろいろと勉強になりました。

2020.02.13.撮影
2020.02.13.記述


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