2020年2月22日土曜日

けいはんな記念公園を訪ねて:水景園

自然観察の研修会でけいはんな記念公園の水景園を訪れました。この施設は京阪奈丘陵が開発された際に、公園・自然公園として整備された区域で、25ヘクタールほどの面積があるそうです。午前は座学、午後は冬の自然観察ということで、勉強してきました。

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研修施設の傍にあった木です。カキノキに似た幹ですが、鋭いトゲと、形の不鮮明な冬芽が特徴的です。後で調べるとサイカチのようです。サイカチはこれくらいの太さですと、木肌がもう少しきれいなのですが、太さの割には古木なのかもしれません。





シナマンサクがちょうど見頃でした。

これはコヒロハハナヤスリ。京都府のレッドデータブック2015で絶滅危惧種ということです。京都では寺社の庭園が、長年安定した自然環境を保っているので、このような種が生き残っていることが、ままあるそうです。

コバノミツバツツジ。たくさん生えていました。2メートルを超える大きな木もあります。

ネズです。ジンの香り付けに使われます。やせた土地を好みます。

ガマズミのつぼみがふくれています。これはネソとも呼ばれ、かつては山から薪を搬出するときに、薪をくくる縄代わりに使いました。繊維の強い樹木です。乾くとどんなロープよりも堅く強くなり、薪の束を山の斜面から落としても、ほどけることはありませんでした。

タカノツメです。

カラスザンショウ。葉痕がかわいい。

崖に生えたアカマツの幼木です。アカマツはこのようなやせた競争のない場所によく生えて、生き残るものがあります。

タマゴケです。これから子実体が成長して、鬼太郎の目玉おやじのようになります。

コナラのひこばえの株立ちです。萌芽更新してかなりの年数が経っているようです。かつては薪炭用にあるいは椎茸栽培用に切り出されたもののひこばえが、円形に成長したものです。京都の北山台スギも同様に成長したものです。

これもタカノツメ。先のものよりもこちらの方が本物に近いかも。

タラの芽です。パイオニアプランツの1つ。

ヒサカキが咲いていました。香りは余り好まれませんが、寺社によく植えられています。

モチツツジです。

クロモジ。


こちらがアオモジ。クスノキ科の樹木でいち早く花を咲かせる木です。



このほか昆虫についてもいろいろな知識を得ました。

2020.02.21.撮影
2020.02.21.記述




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