2020年3月10日火曜日

コノテガシワ

コノテガシワは公園の周辺などによく植えられているヒノキ科コノテガシワ属の樹木です。葉のついた枝が、立てた手のひらのように垂直に広がり、剪定されて丸い形になるので、見かけた方も多いと思います。自由に成長するとかなりの高木になり、おとなしい公園木の面影はなくなります。

これまで、夏に大きくなる緑の球果やそれが裂開した果実はよく見たのですが、今回その花を観察することができました。観察したのはいずれも雌花のようです。

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ほとんど目につかないようなおとなしい花です。直径は5ミリほどでしょうか。

拡大します。

さらに拡大。花の中央付近に4本の管が見えます。この管から受粉滴という粘度のある液体を分泌し、それに尾花の花粉を付着させ、内部の胚乳に受粉させるという仕組みを持っています。小さいながらも、なかなか複雑でしたたかな繁殖の方法を心得ています。

雄花を見つけてみたいですね。
2020.03.07.撮影
2020.03.09.記述


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