先般クロバネセイボウがいたマコモの林に2日後出かけたところ、やはり1匹のクロバネセイボウがいました。何かこのマコモの林に惹かれる原因があるようです。それから2日後、今日はあいにくの雨。午後から小降りになったのを見計らって再度出かけてみました。
時々雨脚が強くなりますが、藤棚の陰などでやり過ごしながら、生き物たちの様子を眺めていました。
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雨上がり、ヒメガマに付いた水滴です。
これがヒメガマの穂。上部が雄花で下部が雌花。雄花と雌花の間が少し開いています。ガマの穂はこれがごく狭いです。因幡の白ウサギの物語に登場するガマの穂は、一般には熟した雌花(穂綿)の方だと思われていますが、実は雄花の方です。雄化穂から取れる花粉は、蒲黄(ほおう)と呼ばれ、生薬として外傷に使われました。
さて、マコモの方はヒメガマと異なり、雨露があまり残っていません。ガマがガマ科の植物であるのに対して、マコモはイネ科の植物です。マコモの林は生えそろった青田のように美しく風にそよぎます。
アオメアブです。大きな複眼の目が緑色で特徴的。大きな脚で他の虫を捕らえます。
クモヘリカメムシのようです。葉裏にもう一匹います。
セマダラコガネのようです。夕方見ると金色に見えます。
キイロカワカゲロウ。亜成虫のようです。
アメリカジガバチ。
そのほかにおびただしい数のハエの類、ヨコバイの類などいました。それを狙うクモ類も多数。捕食者のアシナガバチ、スズメバチの類、捕食者の頂点としてのツバメやウシガエルなど、マコモの林は生物で沸き返っていました。
2020.06.19.撮影
2020.06.20.記述
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