昨年はじめてオオスカシバを見つけたのもこのクチナシの木でした。産卵した卵を発見したのが7月のことでしたので、今年は約二ヶ月ほど早いことになります。昨年は7月から10月にかけて総計約40匹ほどのオオスカシバを保護しました。保護というのは、放っておくと、天敵のアシナガバチに襲われる、あるいはこの可能性が最も高いのですが、出入りの植木職人につままれてしまうからです。別の見方をすれば、放置しておくとクチナシが丸坊主になるところでした(...といろいろと言い訳をしています)。
育てたオオスカシバはすべて蛹化し羽化していきました。一匹も寄生虫の被害を被ることもなく育ったのは、オオスカシバが丈夫だったのか、生来害虫に強いのか、小さい頃に保護したので寄生虫がつく暇がなかったのかよくわかりません。とにかくしっかりと観察を楽しむことができました。
家で育てる場合クチナシの確保が大変ですが、これは探したところ、車で10分ほどの河川敷に植わっているものが伸び放題になっていて助かりました。その後車で5分ほどの道路脇にも植え込みで手入れの行き届いていないクチナシがあることがわかったので、今年育てるとしたら、それを使おうと思っています。クチナシは冷蔵庫での保存も可能ですし、幼虫もとても飼いやすいです。
昨年は同時に10匹ほどのオオスカシバを育てていたこともあり、飼育器の掃除、餌やりなど結構大変でした。それで今年はどうしようかと思案中です。
クチナシの植え込みがある2カ所で昨年調べましたが、卵を産み付けていないはずはないのですが、双方共に若干の食痕はあるものの、幼虫の姿は確認できませんでした。モンシロチョウと同様に、成虫まで生き抜くことには、はなかなか厳しいものがあるようです。
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今年初物のオオスカシバの幼虫です。
2020.05.31.撮影
2020.06.02.記述
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