2021年1月16日土曜日

器用なヒヨドリ

ヒヨドリは日本ではありふれた鳥ですが、東アジアの特に日本を中心とする地域にしか分布しておらず、欧米の訪問客からは珍しがられます。冬の京都でもごくありふれた野鳥ですが、あまり好かれる鳥ではありません。「ギャア、ギャア」、「ピーヨ、ピーヨ」とけたたましく鳴く声を嫌う人もいますし、えさ台を作ると他の鳥を押しのけて餌を捕りに来る厚かましさが好きになれない人もいます。ですが、私的には結構かわいらしい野鳥のように思えます。鳴き声は活動的な証拠、厚かましさは生きる力です。

私が特に感心するのはその飛翔能力や身のこなしです、長い翼と尾羽を駆使して、空中でしばし静止しながら木の実を食べることもできます。嘴や舌をきように操って蜜を吸い上げることもできます。そのようなきような姿をセンダンの実を食べるヒヨドリに見ました。

この木は河川敷の遊歩道の近くに生えており、大木です。今の時期からムクドリやヒヨドリが盛んに訪れて実を食べていきます。観察していると、ムクドリは2つ、ヒヨドリは3つ飲み込んで近くのアラカシの大木の木陰に隠れに行きます。そこでおしゃべりをしながら、果肉を飲み込み、種子をはき出して、またセンダンの木に来る、と言うことを繰り返しています。

ヒヨドリの器用さが際立つのは、いったんくわえた果実を、ヒョイと空中に放り投げて、くわえ直す時があることです。センダンの実は卵形ですので、果実をくわえるときには長い方をくわえる方が力が入りやすい、しかし飲み込む際には細い方からの方が飲み込みやすい。ということで、果実の方向を変える時に、ちょいと放り投げてくわえることをします。もちろん失敗して実を落としてしまうこともありますが、懲りずに繰り返します。

ヒヨドリはまた、空中でホバリングしながらセンダンの実をくわえることもあり、この飛翔能力に関しては同じ木で採餌するムクドリはおよそかないません。

*****

果実をくわえます。

もぎ取ります。




ここでヒョイと放り上げて方向転換。


もいちど、ホイ。

スポッとのどに収まります。


このときよく見ると、先端が割れたヒヨドリの舌が見えました。メジロと同じく、蜜を吸いやすいように、舌の先が分かれています。

ゴクンと飲み込んで、一休みです。

2021.01.14.撮影
2021.01.15.記述




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