先日来散策路の側に生えてきているキノコは、アンドンタケのようです。アンドンタケはスッポンタケの仲間で、成熟すると卵のような幼菌の殻を破って、赤いかごのような托を広げて成長し、グレバと呼ばれる胞子を含む粘液質の組織にハエなどの昆虫を引き寄せて胞子を拡散します。このグレバが悪臭を放つのはキヌガサタケなどと同様です。
昨年はこの場所に生えていなかったと思うのですが、今年はこれまでに20本以上の発生を見ました。付近を通行する人たちは全く気づかないようです。しかし時々観察していた卵がなくなることから、きのこに詳しい人が追培養するために持ち帰ることもあるようです。
午後10時頃の様子です。夕刻に殻を破って成長し、夜半まで成長が続きます。行灯と言うよりは、篭のような感じですね。
夜半には成長しきって、その後破裂するように托が分裂するものあり、ほぼ行灯の形を保ってしなびるものあり、です。下の写真は上記の写真と同一個体ではありません。
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