2025年8月10日日曜日

雨上がりの公園にて

夜来の雨は大陸からの寒気団と太平洋からの暖気団のせめぎ合いのためらしい。9日朝は寒気団が張り出して、久しぶりに気温が低かった。気象台の発表では23.1度ということらしい。午前中は室内例会で忙しく、午後遅くに外出、公園の池の周りを観察したが、メスジロハエトリのオスをじっくり観察できたほかには余り多くの収穫はなかった。

昨日撮ったメスジロハエトリの雌。白い体が特徴的。

体長も短く、ハエトリグモらしいが、他のハエトリグモに比して足が長いか。

こちら本日撮影した、メスジロハエトリのオス。




オスの方がメスよりも体がかなり大きいのはクモの世界では珍しいのでは?前脚の内側が青色に輝いているのを初めて知った。

こちらヒメクロオトシブミのようです。

こちらモンクチビルテントウ。

池端のタカサブロウは、アメリカタカサブロウでした。



キスジホソヘリカメムシ。

2025-08-09




2025年8月9日土曜日

ニホンヒメグモその後+シロカネイソウロウグモ

いつもの公園散策です。前回子育て中だったニホンヒメグモの巣は、子グモが成長したのか、すべて放棄され、新たに子育て中の巣がいくつか見つかりました。一つの巣にシロカネイソウロウグモを見つけました。トンボはマユタテアカネ、ハグロトンボ、コオニヤンマ、シオカラトンボ程度でした。池のヒメガマにコバネイナゴの姿を認めました。アシナガモモブトスカシバの飛翔も見ました。素早く飛んでいたので証拠写真程度です。

新たに見つけた子育て中のニホンヒメグモの巣です。

こちらの巣では産卵がまだのようです。左上にシロカネイソウロウグモの姿が見えます。

いろいろなクモの巣に居候していますが、毎日巣を張り替える種類のクモ(オニグモなど)の巣ではなく、いったん張ると張り替えない巣(ジョロウグモなど)の巣に居候します。

ハグロトンボです。5cm程まで寄りました。結構美しい体をしています。

こちらオスクロハエトリ。

なんとか捕らえたアシナガモモブトスカシバの飛翔です。成虫は花の蜜を求めますが、幼虫はゴキヅルが食草です。

2025-08-10




2025年8月8日金曜日

ヒメクロイラガ

夜来の雨で気温がぐっと下がった午前中、久しぶりに家の周囲を歩きました。日頃は体が「焼け付く」のを防ぐために、もっぱら自転車で走ります。

桜の木に大きなイラガの幼虫を発見しました。この桜はソメイヨシノ。車道に張り出している枝がかなり食害されています。ヒメクロイラガの幼虫のようです。刺されると「痛い」では済みません。

少し行くと、先日来地面が茶色く変色している路面がありました。今日は緑の木の葉(ケヤキ)も散っているので、何だろうとみると、これもヒメクロイラガの幼虫。ネットによれば、「とまっている葉を咬み切って地表に落下し、地中の浅い所で繭を作る」とありますので、地面に落下した幼虫は、成熟したものと思われます。
https://www.imokatsu.com/imo-himekuroiraga.htm

上を見上げると、ケヤキの葉の一部が茶色く変色して枯れています。おそらく大量の幼虫が発生して、若齢幼虫の時に集団で食害した名残でしょう。通行人の頭にぽとり、となると大事です。年2化とのことですので、これが再度発生すると大変。早々に駆除を計画しなければなりません。

2025-08-07

2025年8月7日木曜日

アカハネナガウンカ

今年も会うことができました。アカハネナガウンカ。正面から写すと偽瞳孔が寄り目になって特に可愛い。この写真、余り納得のいくものではないのですが、午前11時、気温40度近く、草いきれの河川敷、折からの強風等々の条件を勘案すると、まずまずの出来かと思います。ストロボ焚いてF13ですので、背景が暗く夜のように見えますが、炎天下です。


こちらがノートリミングの写真。


近くに数匹。合わせて4匹ほどいました。


毎年夏には写したい撮影対象なのですが、どこに出現するのか分からない。以前多数発生したところに翌年も続けて発生したことがありましたが、そのさらに翌年はぱったりと姿を見せませんでした。

生態としては、イネ科の植物から吸汁するので、このようにクズの葉に止まるのは一時的。今回はセイバンモロコシでしたが、以前はクサヨシだったように思います。

不思議なのは、不完全変態なので、幼虫も親と余り違わない形をしていると思うのですが、幼虫の姿を確認したことがないことです。ネットを探しても幼虫の姿を確定的に掲載しているページは見つかりませんでした。飼育も難しそうですし、幼虫の発見と生態のさらなる解明は今後の課題です。

2025-08-06


2025年8月6日水曜日

ヤモリの子

ピロティの自転車置き場にヤモリの子を見つけました。日陰とはいえ炎暑の日中、人の姿にタイルの上を逃げますが、元気がありません。保護してシャーレの中に入れ、水分を補給してみました。

約1時間後、少し元気になったようなので、捕まえたショウジョウバエを与えてみましたが、舌なめずりはしますが、飛びかかることはしません。


元気になると動作が機敏になり、家の中で逃げ出すと後が大変なので、見つけた場所近くの桜の古木に止めました。


すると、しばし大人しく止まっていましたが、次の瞬間木肌に空いた狭い穴に吸い込まれるように逃げ込みました。穴の中に何がいるのか確認もせずに、大胆というか、無謀というか、それで生き残るか否かもこの子ヤモリの選択と運命ですね。

2025-08-05

2025年8月5日火曜日

ニホンヒメグモ

1年前のある観察会で「子育てをするクモ」を紹介してもらいました。ニホンヒメグモ。その時は観察グループがばらけて、紹介された場所から遠かったので、解説だけしか聞けなかったのですが、今年実際に身近で観察する機会を得ました。場所は近くの公園。最初3つの巣を確認し、数日おいて探すと約10の巣が見つかりました。いずれも棚状の巣の上に不定形の巣を張り、その真ん中に枯れ葉を吊して、それを隠れ家としていました。約10日後に訪れるとその枯れ葉に卵嚢が見え、さらに約2週間後に訪れると、いくつかの巣は放棄され、いくつかの巣では子グモが孵って、母グモに世話をされている様子が観察できました。放棄された巣はすでに子育てが終わったものと推測されます。

少し引いた場所から巣を見る。棚状の巣と、つり下げた木の葉が見える。これまでにもあったのかもしれないが、見過ごして気づかなかったのかもしれない。

子育て中の巣。


近づいてみると、小さな丸い体の子グモが多数見える。

これは別の巣。一枚の枯れ葉ではなく、多数の枯れ葉を寄せ集めて巣を作っている。ニホンヒメグモはヒメグモ科に属するが、これは有毒なクモとして有名になったセアカゴケグモと同じ科です。そういえば丸い胴を持って、形も似ていますね。

近くにいたマダラアシナガバエの一種。美しいが素早い。

この公園では最近見なくなっていたムラサキシジミを発見。翅表の文様から、雌と推測する。産卵と幼虫の成育を期待したい。年2回の樹木剪定の時期と、幼虫の成育とがぶつかると、ほぼ全滅となるが、業者はそのような事実など知らない。

2025-08-02


2025年7月26日土曜日

府立植物園

炎暑の中、用事があったので植物園へ。ついでに昆虫などを観察しました。あまり期待はしていなかったのですが、色々と興味深いものがありました。

アズチグモです。待ち伏せ型のクモ。


ノシメトンボかと思ったのですが、調べるとマユタテアカネの、翅の先端に斑がある、「翅端斑型」のメスのようです。


軸がとても太いので、迷いますが、ヤナギマツタケ。元祖松茸並みの太さです。


これはめっけもの。ヤママユガの繭です。秋口に羽化すると思います。貴重品。


今日は昆虫酒場を2箇所発見しました。双方ともにカナブンが多いです。


本日のメインゲスト、ミカドテントウ。イチイガシの葉裏を好みます。全身真っ黒でどこが頭かお尻か分からない。


本日多数見かけたムラサキツバメ。幼虫が育っていた木のひこばえが全て切られて、卵を産む当てなくさまよっていたのかもしれません。

2025-07-26

雨上がりの公園にて

夜来の雨は大陸からの寒気団と太平洋からの暖気団のせめぎ合いのためらしい。9日朝は寒気団が張り出して、久しぶりに気温が低かった。気象台の発表では23.1度ということらしい。午前中は室内例会で忙しく、午後遅くに外出、公園の池の周りを観察したが、メスジロハエトリのオスをじっくり観察でき...